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レゲエって聞いて「??」という人もいるかも知れません。要は音楽のジャンルです。
1960年代後半にジャマイカで生まれた音楽でそのルーツは同じくジャマイカで生まれた「スカ」であると言われています。 音楽的な表現で説明すると、対位法の通奏低音を前面に出したシャコンヌ的な技法を多用し、低音に主題を置いてその主題を 永遠に続くかのようにずっと繰り返します。またコードも単純で極例外的な曲を除けばせいぜい2〜3コードの繰り返しです。 「そんなの単純で面白くないジャン!」という人も居るかも知れませんが、逆に単純なコード構成と主旋律が耳に快く特に 電子楽器(所謂打ち込み)を使わない曲は曲全体に独特の揺らぎを持ち、打楽器やバッキングキーボードの何とも言えない 間のあるアドリブでリスナーを不思議なとろとろの気分にしてくれます。 また、ボーカルの入る曲はボーカル自体も一つの楽器のような使い方をし、常に韻を踏んだリズミカルな歌(時にはトーク)を 特徴としています。 80年代くらいから更に自由度を増してDJ物(クラブなんかでかけられるダンサブルな曲)も生まれ、若い子を中心に ヒートアップしましたが、なんと言ってもレゲエを一番世の中にアピールしたのはボブマーリーであると断言できるでしょう。 「レゲエの神様」といわれるその所以は音楽上の才能の評価だけでなく、当時イギリスの植民地支配から独立して間もない ジャマイカの苦悩やアパルトヘイト問題などを音楽というメディアを介して全世界に訴えかけたことから来ているもの であります。実際、ボブマーリーの歌詞には、セックスねたや暴力ねたが大半を占めるレゲエの世界の中にあって、平和、 自由、統合(融和)、愛といった内容ばかりで異色を放っている事を考えるとその人気も功績も頷けるものであります。 ともあれそんなレゲエは今やカリブの諸国や南米をはじめ、欧米やアフリカに至るまで認知される音楽となっていますが、 日本国内で流行はしてもブームで終わってしまい、今一つ認知度が低いのが現状です。原因として飽きっぽい国民性とかも 有るとは思いますが、一番気になるのが、ソフト的に他のジャンルに比べて明らかに音質が悪いというのが一番の原因では ないかと思われます。まあレゲエフリークの中には擦り切れたレコードをテープ(今はMDかなぁ。俺も古い人間だから・・・) にダビングしてカセットテレコで大音量で聞いて歪んじゃった低音にもめげずに「この音がレゲエだぜ!!」なんて いっている方もいらっしゃいますが、洗練されていない音楽と音質の悪い曲を履き違えている勘違いくんのような気がします。 前記のようなレゲエの特質を考えると、確かにいたずらに洗練されていくのもレゲエらしさが失われる事に繋がりかねません のでいいところは素朴なままに残して欲しいんですが、いい音質で収録された曲をわざと悪い音で聴く人もいないのでは・・・ と心配になってきます。レコーディングスタジオの機材等の質の差や、未だにジャマイカ国内の主要音楽ソフトがレコードで あるという事も、温室改善の足かせになっているのかも知れませんが、想像力の乏しい私にとってはより早急な音質の 向上を願う次第です。 さて、極最近のレゲエ事情は残念ながら説明できないほどぶっ飛んでいて、音楽よりセックスアピールに近いダンスの方が 巷では認知されちゃっております。が、レゲエ界全体の風潮はどうかというと、これがまた捨てたものではありません。 いろんな人に聴かせたい曲やアーティストがいっぱいいます。DJ物でしたらビーニーマン、ジェネラル・ディグリー、 歌物だったらルチアノ、ジズラにサンチェス、昔から頑張ってるジミー・クリフ、フレディー・マクレガーそしてべレス・ハモンド 等他にもお勧めしたいアーティストが沢山います。結局はお酒やスポーツと同様に、趣味の範囲内で楽しむのが殆どの人の 音楽への接し方ですから、無理に聞く必要は全くありませんが、他のジャンルと同様に気軽に聞けるものが殆どなので まだレゲエを聴いたことのない方は是非挑戦してみて下さい。また、私のようにはまってしまった人は、情報源が他のジャンル と全く異なる為にジャンルを聴かなくなってしまう人が多いようですが、これはこれで何か損をしたような気分なので、 なるべく他のジャンルにも関心を持ってみたいところです。 |
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